2020.02.27

本当は教えたくない地元の名店。絶品手打ちうどん「うどん はるかぜ」

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本当は教えたくない地元の名店。絶品手打ちうどん「うどん はるかぜ」

三崎銀座商店街にあるうどん屋さん「はるかぜ」。夫婦でお店を営み、オープンして4年が経つ。毎日手打ちのうどんを仕込む店主のあつしさんは、元カメラマンでニューヨークと東京で活動をしていたという異色の経歴。こだわり抜いた素材でつくる、はるかぜのうどんとは!?担当はミネシンゴです。

地元食材を最大限に活かす、絶品うどん

営業時間前に、仕込みをして“できたて”のうどんの提供をする「はるかぜ」。どれもこれも絶品のもちもちうどんだが、その中でもオススメのメニューは「三崎セット」(1800円)

パクチーまぐろうどん
レモンをギュッと絞って!
よ〜くかき混ぜてお召し上がりください
まぐろ生ハムのお茶漬け。出汁がまぐろの生ハムの旨味を引き立てる
季節ごとに異なるデザート
美容にもいい、お手製の酵素ジュース

1800円の三崎セットは価格以上の満足度がある。パクチーとまぐろのうどん、三崎でもっとも歴史のあるマグロ問屋「西松」のまぐろ生ハムのお茶漬け、三浦産スイーツ、レモンの酵素ジュースと三浦づくし。「美味しいだけじゃなく身体にもいい」を意識して作られた渾身のセットメニューだ。

その季節にしか食べられない、一期一会のうどんも

はるかぜさんの「季節のうどん」も見逃せない。
例えば、2020年春に登場した「三種チーズとハーブのうどん」。パルメザン、ゴルゴンゾーラ、コンテの3種類を使ったチーズ好きにはたまらない1皿です。

冬季限定の牡蠣と豚バラの味噌鍋焼きうどん(1000円)も人気だ。味噌作りもしていた店主のこだわり味噌と、牡蠣と豚バラ、手打ちうどんの絡み合いがたまらない一品。冬の季節になると「待ちわびてた!」とばかりに地元民の方々が次々と注文する。

蓋を開けた途端、目の前は真っ白に。グツグツの鍋焼きうどん

※季節のうどんは来店したシーズンによって変動します。「三種チーズとハーブのうどん」は2020年3月時点のメニュー。(現在は販売していません)季節ごとのうどんもお楽しみに!

美味しくって、身体にいい、酵素ジュースもお試しあれ

奥さんの手作り酵素ジュースを作り始めたのは8年前。発酵食品にはまった、はるかぜ夫婦が独自に考案した酵素を手で混ぜて自然発酵させた酵素ジュースだ。

オリジナル酵素ジュースは研究を重ねた自慢の一品

その他にも、横須賀にある名店酒屋「掛田酒店」で仕入れたうどんに合う日本酒(700円〜)や焼酎も取り揃えている。ランチ営業のあと休憩と仕込みを挟んで、17時から20時まで営業。夜はまったりお酒とうどんを味わうのもいい。

うどんに合う日本酒。奥の松をはじめ、いろいろな銘柄も取り揃えている

 【のみすけからも一言】

うどん以外にもたくさん酒のつまみがあって、夜に行くのもオススメ。


こちらもうどんに合う焼酎「豊水蔵」「安田」(600円〜)

手打ちうどんならではの、味わい

うどん「はるかぜ」を立ち上げる前、カメラマンとして活動していたあつしさんはある日「お日様の下で働きたい」と思ったそうだ。カメラマンの仕事はスタジオにこもって時計やジュエリーなどを撮影する、いわゆる物撮りカメラマン。室内の中で長い時間を過ごす仕事から、外の空気や自然に触れて仕事がしたいと思い、三浦海岸で農家を営む親戚を頼りに畑仕事を始める。初めて三浦の土地を踏んだのは36歳のとき。スイカや大根を作って3、4年農業に携わった。

「本業として農家をやることは、本当に大変なことだなと作物づくりをしていて実感しました。農家も後継者不足で大変かな? と思ったら、逆に三浦は年中作物ができる環境なので、まわりにはたくさんの農家さんたちがいる。余っている農地も少ない。これだったら自分で作った野菜を使って、料理を提供するお店をやりたいと思うようになりました」

料理がもともと好きだったあつしさん。遊びで作ったうどんが思いの外美味しくできて、「うどん作りは時間をかけて丁寧に作れば、必ず美味しくできる」そう確信したのだそう。

発酵食品にも興味があり、味噌を作ったり、ぬか漬けを作ったり。時間をかけて丁寧につくる料理に魅力を感じていった。ファストフードの流れとは逆行した、時間をかけてつくるうどん。そこから奥さんと「ふたりでお店やるの楽しいそうじゃない?」と話し、お店の構想がスタートした。

手打ちへのこだわりはズバリ「水の量」にあるという。機械で捏ねる場合、水の量を多くすることは難しい。手打ちならばテクニックでカバーしながら水分量を多く含んだベタベタの粉を扱うことができる。そうすることで、もっちもちのうどんを作ることができるのだ。

うどん粉は香川県の木下製粉から直接仕入れ、毎日仕込みを行う。木下製粉の社長がどうしたら最高のうどんを作れるか、研究に研究を重ねた文献を読み「ここの粉でうどんを作りたい」と電話で仕入れの直談判をした。

木下製粉社長が書いた本。穴が空くほど読み込んだ
うどん粉は香川県にある木下製粉所のものを使用
一杯ずつ丁寧に、絶妙な茹で加減でつくる

「お店をオープンして1年くらい経ったとき、木下製粉の方がお忍びでうどんを食べに来てくれたんです。お会計のときに『実は…』と名乗り出てくれて。後日、お手紙もいただいて、今でも大事にとってあります」

夫婦で営むうどん屋さん「はるかぜ」。店名は息子さんの名前から取ったそう。愛情とこだわりたっぷりのうどんを、一人でも多くの方に食べてもらいたい。

編集部太鼓判の「本当は教えたくない、地元の名店」です。

Information

店舗名:饂飩 はるかぜ

所在地:神奈川県三浦市三崎3丁目5−1

お問合せ046-815-7224

営業時間:11:00〜17:00(L.O16:00)

定休日:火・水・木曜日

駐車場:近隣に提携のパーキングあり(駐車場詳細

※1000円ごとに30分のサービス券をお渡ししています

お支払い方法:現金のみ

席数:カウンターが4席、テーブルが6席※テラス席もあります

ホームページはるかぜFacebook

ミネ シンゴこの記事を書いた人ミネ シンゴ
1984年生まれ、横浜市出身。美容師4年、美容雑誌編集者2年、リクルートにて企画営業を3年半経験し2015年に夫婦出版社「アタシ社」を設立。2017年より8年住んだ逗子から三崎に拠点を移し、三崎銀座通り商店街に「本と屯」をオープン。2020年2月には本と屯の2階に「花暮美容室」を開業。下町でほぼ毎日飲んでいる、人たらしな編集者。

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