2020.06.29

インパクト大!これぞ本物の鹿児島名物「白くま」。ふわっと溶ける絶品かき氷を「ミサキのシロクマ」で堪能しよう

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インパクト大!これぞ本物の鹿児島名物「白くま」。ふわっと溶ける絶品かき氷を「ミサキのシロクマ」で堪能しよう

関東に暮らす私たちが「白くま」と聞いて思い浮かべるのは、コンビニやスーパーで見かけるカッチカチのカップアイス。あれはあれで美味しいけれど、鹿児島で食べられている“本当の白くま”は一味も、二味も違うらしい。

関東でも数えるほどしかない「白くま専門店」が2019年、三崎港にほど近い商店街にOPEN。その名も「ミサキのシロクマ」。


鹿児島出身のスタッフが並々ならぬ想いで開店した、本当に素敵なお店。フルーツがたくさん乗ったものをはじめ、とびきり可愛くて、カラフルなオリジナルフレーバーがたくさん!読めばきっとあなたも食べたくなる。担当は三根かよこです。

夏の入道雲を捕まえてきたような「シロクマ(レギュラーサイズ)」

「思い出の味をついえさせないために」人生くるっと大転換

お店を切り盛りする、山田智之さん(右)と久代さん(左)

「ミサキのシロクマ」をオープンした山田夫妻。
鹿児島出身の久代さんの実家を訪ねるたびに、ふたりで白くまを食べるのが楽しみだったという。

「鹿児島ではね、一年中、白くまを食べるんです」

思わず「え〜!?」と言ってしまったが、ストーブをガンガンに焚いて「白くま」を食べるのも、また美味しいのだという。現地では、店によって味やトッピングが異なり、県民それぞれに“行きつけの白くま”まであるらしい。

足しげく通った喫茶店が閉店したことを機に「思い出の味を継ぎ、繋げたい」と、ふたりは「白くま専門店」の開業準備をはじめた。もともと店舗の設計・デザインを生業にしていた夫妻にとって、人生の大転換。一筋縄ではいかないことの連続だったという。

かき氷の味を決めるのは白くま専用の「練乳」

器用に手を動かしまんまるな仕上がりに

「まずは、白くまのための練乳が必要でした。皆がイメージする“スーパーで売られている赤いチューブの練乳”とは全然違うんです」

とある鹿児島のメーカーに直談判するも、最初は断られたという。

「小さな個人店では製造ロットも小さく、対応することは難しかったのでしょう。でも、思い出の味を再現するためには、そこのメーカーの練乳が必要でした。諦めきれず、何度も頼みこみ、ついに特例で練乳を卸していただくことになりました」

贅沢に飾られるフレッシュフルーツ

ふたりの執念で粘り勝ち。練乳の仕入れが決まったことで、グッと背中を押された気がしたそうだ。しかし「白くま」を作るために必要なのは練乳だけではない。「小豆」「氷」「フルーツ」……一つひとつピースを集めるように、生産者や卸業者を訪ね、その度に断られ、それでも諦めずに粘る。それを繰り返した。

北海道・十勝産の小豆も生産者に頼みこんだ。お店で手間ひまかけて炊いたあんこは、練乳とのバランスをとるために甘さ控えめ
一杯の「白くま」の全要素にふたりの想いがつまっている

ここでしか食べられない「オリジナル白くま」の開発力

メニューを開いて驚いたのはフレーバーの多さ。

シンプルな「シロクマ」、フルーツたっぷり「ミサキのシロクマ」を筆頭に、「チョコバナナシロクマ」「ラムレーズンシロクマ」「プリンシロクマ」「ブルーベリーヨーグルトシロクマ」「キャラメルコーヒーシロクマ」……実に17種類ものシロクマがメニュー表に並んでいた。旬のフルーツを使った季節限定フレーバーなど、いつ訪れても新しいシロクマに出会える。

抹茶のシロクマ(レギュラーサイズ)

「鹿児島でも、ここまで多彩なフレーバーの白くまを楽しめるお店はそうそうありません」
しかもシロップはすべて手作り。バナナやキウイなど、時間と共に色が変わりやすいシロップは、注文を受けてから作るというから驚いてしまう。

白くまの上にちょこんと飾られた白熊をイメージしたクッキーも手作り。「焼きすぎるとヒグマになっちゃうんです」と久代さんは微笑む。

ブルーベリーヨーグルトシロクマ(レギュラーサイズ)
暖かい季節は外のテーブルで食べると気持ちいい

デザイナーならではの可愛い内装やグッズ

先述の通り、もともとは店舗の設計・デザインを手掛ける会社を経営していた夫妻。内装はもちろん自分たちで手掛けた。久代さんが全国からコツコツ集めたレトロなおもちゃなども、さりげなく飾られている。

この外観が目印
ブルー×イエローのコントラストがおしゃれな店内
棚の上に並ぶトイにも注目を

目を引くお店のロゴマークは、鎌倉生まれの人気ブランド「Pacific Ocean Blue」がデザイン。

「前から大好きだったP.O.Bにダメ元でロゴデザインをお願いしたんです。最初は断られたのですが、最終的にはロゴだけでなく、サインからグッズまで丸ごと作っていただきました。どれも本当に可愛くて、初めて見たとき胸がいっぱいになりました」

シロクマのポーリーとオオウミガラスのローリーが描かれたオリジナルTシャツ
シールやバッジなどオリジナルグッズがたくさん!

「ミサキのシロクマは一年中“常夏です」

白くまだけでなく、ドリンクタイプの「シロクマカップシャーベ」、冬にはおしるこも楽しめる『ミサキのシロクマ』。三浦・三崎観光の新しい名所になりそうだ。

夫妻の想いがつまった絶品の「白くま」。いつの日か、三崎の人々にとってもソウルフードになるかもしれない。

Information

店舗名:ベイサイドかき氷カフェ ミックス ミサキのシロクマ

所在地:神奈川県三浦市三崎2-10-3

お問合せ046-815-6316

営業時間:9:00〜19:00(7・8・9月)、10:00〜18:00(5・6・10月)、11:00〜17:00(11月〜4月)※変更あり。詳しくはHPを御覧ください。

定休日:第1・第3木曜日(7・8・9月)、毎週木曜日(5・6・10月)、毎週水・木曜日+不定休(11月〜4月)

駐車場:なし

お支払い方法:現金

席数:17席(カウンター席4、テーブル席9、テラス席4)

ホームページhttp://mix-shirokuma.bitter.jp/

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三根 かよここの記事を書いた人三根 かよこ
1986年生まれ、千葉県出身。リクルートにて制作ディレクターを6年経験し、その後、桑沢デザイン研究所に入学・卒業。2017年より三崎に暮らし、現在は三崎銀座通り商店街の花暮地区にて夫婦出版社「アタシ社」「本と屯」を運営。三浦・三崎のみんなはキャラが濃くて、人情ドラマの世界を生きているよう。先日お魚くわえたどら猫を初めて目撃しました。

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