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旬です!三浦のみかん狩り2023。市場に出回らない希少な「三浦のみかん」は酸味と甘みが絶妙
10月中旬〜11月末までの短いひととき、三浦でみかん狩りを楽しめることをご存知ですか?三浦市でみかん狩りができる11の農園を一挙紹介します。
2023.10.15
2020.08.20
全国どこの町へ出かけても、地元民に深く愛される名店というのは必ずある。三浦市三崎の場合、港のほど近くに看板を掲げる老舗の中華料理屋「牡丹」はそんな店だ。「牡丹」はなぜこうもウマいのか。今回は店の深い歴史を紐解きつつ、その味の秘密に迫っていきます。三崎はマグロだけじゃない、絶品中華もあるのです。担当は山城一真です。
店主一番のオススメはこちら。卵とネギに、ごろごろサイズのチャーシュー、お米には粘り気が少ない、ほぐれやすい種類を使用している。パラッとして一粒一粒が自立した食感を感じさせる米に、ネギのシャキシャキ感が相まって噛みごたえ抜群。さらに自家製チャーシューからただよう八角の独特な香ばしさに食欲をそそられる。
お好みで「麻婆豆腐」を上からかけていただきたい。ピリッとした辛味とまろやかなコクが加わって、もうレンゲを持つ手が止まらない。
「牡丹」こだわりの自家製チャーシュー。2種類の醤油に、豚肉を中国の代表的なミックススパイス「五香粉」と一緒に漬け込む。それから豚肉を吊るして炭で焼く。この「吊るして炭で焼く」という他では見られない珍しい工程のおかげで、一緒に漬け込んだ五香粉の存在も手伝い、独特な香ばしさが立つ。さらに食紅を入れないことにもこだわりがあり、赤すぎない、自然な色合いとなっている。複雑な工程をくぐり抜けた先に、深い味わいの本格チャーシューが出来上がる。
国産豚挽き肉にこだわった1つ1つ手作りの逸品。国産豚挽き肉に長ネギに調味料のみと、具材に余計なものは入れない。素朴な中に、いかに素材の味を引き出すか。「牡丹」の哲学が惜しみなく注ぎ込まれている。ひと目見てそのジャンボなサイズ感に驚くが、もっと驚くべきはその肉の旨味である。お肉屋さんへの注文の時点で挽き肉から「極力水分を抜いてもらう」ことで、肉のぎっしり感、旨味の充実感を引き出している。お酢とからしに付けて食べるとかなり合う。
【グルメ兄弟からも一言】
大きすぎる焼売を箸で掴むのは至難の技だぁ〜。
とろとろのあんかけとパリパリ揚げ麺が調和したボリューミーな一品。絶対条件として、麺の揚げ置きはしない。麺が湿気を含んでしまうことを防ぐためだ。「牡丹」では必ず注文を受けてから揚げるので、あんのとろみと麺の堅さの両方を存分に楽しむことができる。看板メニューとも言えるほど大人気の一品だが、実はメニューには載っていない。常連のひとりが注文したのを皮切りに、あまりの美味しさに自然と巷に浸透していったという。
隠れた絶品料理。「豚の角煮」ならとにかく、牛タンをしょうがやネギ、お酒と一緒に5、6時間煮て出来上がるこの一品については「意外だ」と思う方も多いだろう。箸で簡単に切れる柔らかさと、端正で上品な味わいはそんな方にとってまさに未体験ゾーンの味だ。皿いっぱいに注がれたスープを絡ませて食べると、コクがありつつ後味はさらり。高級中華の風格さえ漂う絶品に舌鼓を打つ。付け合わせに小松菜と豆板醤が来るのも乙なものだ。
王道にして至高。先代が中華街修行の際に習った昔ながらのレシピに現在の店主がピリ辛アレンジを加えている。「花椒」と「粒山椒」2種類の山椒や、自家製のラー油を使うといったこだわりが深い。まろやかさの奥に四川風のピリリとした辛味が効いていて、ご飯はすすむし、酒もすすむ。繰り返しにはなるが、「チャーハン」と一緒にかきこむとバカスカいけてしまうので、食べすぎには注意が必要。
三崎で知らない人はいない中華の名店「牡丹」。創業はなんと70年以上も前までさかのぼる。その歴史の深さにも驚かされるが、そんな老舗中華の「牡丹」も、始めは寿司やハヤシライスなんかも提供する大衆食堂だったというから余計に驚きだ。
「言ってみれば町のなんでも屋みたいな感じだったそうです」
四代目店主の溝川良介さんは言葉を続ける。
「曽祖父にあたる初代がなんでも屋を開いたのも、漁業関係者の多い三崎の地元民のためだったんでしょう。その頃から続く店のこだわりが安くてボリュームのあるものを早く提供するでしたから」
そう話す店主の言葉に、「牡丹」がこうも長く営まれ愛され続けてきたワケがにじみ出ている。店は創業以来、三崎の地元民たちのお腹も心も満たしてきた。
大衆食堂として始まった店はその後、横浜中華街へ修行に出た3代目の提案により現在の中華料理屋「牡丹」へと様変わりする。漁師町で営まれる店ならではのこだわりは変わらずに受け継がれる。数ある人気メニューのうちのひとつ「手作りジャンボ焼売」はその象徴だ。初めて食べる人はその巨大さに「デカっ」とつい声を漏らしてしまうこと請け合いである。
しかしこの焼売のウリはサイズだけにあるのではない。肉の塊と形容したくなるほど、肉々しい旨味が中にぎゅっと凝縮されていて、これがやみつきになる贅沢な味なのだ。国産豚100%の挽き肉と長ネギと調味料のみとシンプルな具材を使うこと、そしてその挽き肉からは水分を極力飛ばしておくという独自の製法を採用することでこの味を表現している。別に特別な具材はいらない。こっそりと特別なテクニックを加えることで味わい深い中華が生まれる。「牡丹」が他の単なる町中華とは一線を画して人気が高いのは、こうした本格へのこだわりもあるからだ。
特別な具材はいらない、とは言っても仕入先は全て地元三崎の下町にある専門店と決まっている。例えば焼売なら国産豚は肉屋さんから、長ネギは八百屋さんから仕入れている。これも先祖代々の伝統であり、ゆえにいつ来ても100%望み通りの味が期待できるので、いつも店は常連で賑わっている。地元とのつながりを大切にし続けてきたからこそ提供できる安定のうまさが「牡丹」にはあるのだ。
「牡丹」に来たらメニューにある料理をカスタムして注文してみるのもオススメ。例えば天津飯の下をチャーハンに変えた「天津炒飯」や「チャーシュー多めの炒飯」が人気。始めは常連たちの間で暗黙裡のうちに広まっていったこのカスタム文化だが、乗じて店の看板メニューにまで成り上がっていった一品もあるという。ちなみに編集部のイチオシは炒飯×麻婆豆腐の「麻婆炒飯」。これがふっ飛ぶくらいにうまいのだ。
店舗名:中華料理 牡丹
所在地:神奈川県三浦市三崎3-4-10
お問合せ:046-881-3420
営業時間:ランチ 11:30~(L.O.なし)、ディナー 17:00~21:00(L.O.)、(変動あり)月火水 15:00~17:00休み
※材料がなくなり次第、閉店することも有り
定休日:木曜日(予約相談可)
駐車場:店舗前に2台分あり
お支払い方法:現金、電子マネー
席数:25席(カウンター席4、テーブル席8、座敷15)
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【みうら君からも一言】
炒飯に麻婆豆腐をかけるなんて……。絶対美味しいに決まっている