2021.04.30

三浦の農家さん直伝!三浦野菜の旬とおいしい見分け方|甘くて柔らかい春キャベツ編

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三浦の農家さん直伝!三浦野菜の旬とおいしい見分け方|甘くて柔らかい春キャベツ編

三浦市は全国屈指の農業エリア。温暖な気候と海のミネラルを含んだ土で、三浦大根をはじめさまざまな野菜が作られています。この連載は、三浦市宮川町で「下里ファーム」を営む3代目、下里健城さんによる「今食べたい旬の三浦野菜」を紹介していただきます。食べごろの野菜の特徴と、オススメの食べ方から豆知識まで、三浦野菜を知って食べる美味しい連載!

この柔らかさと甘みは、今しか味わえない!

冬の大根シーズンが終わりを迎える、3月の中旬頃。三浦を歩いていると、畑には丸くて小さな緑の野菜が育ちはじめている。

そう、春キャベツだ。

昭和41年、三浦市は春キャベツの国の指定産地として認定されている。三浦の春は春キャベツといっても過言ではないのだ。では、普通のキャベツとどんな違いがあるのだろうか。

「品種がそもそも違います。厳密にいうと春キャベツにもいろんな種類がありますが。春キャベツは柔らかいのが特徴で、量(カサ)はあまり出ません。いわゆる、とんかつ屋で出てくる山盛りのキャベツのようにはならない。あれは一年を通して収穫できる普通のキャベツが使われています。春キャベツは甘くて、キャベツのなかでもとにかく一番おいしい、今だけの旬モノですね」

柔らかくて甘みがあるのが特徴。味わえるのは3月の下旬から5月の初旬頃まで。暖かく気持ちのいい気候の今が、まさに旬だという。

ちなみに下里ファームで育てている春キャベツは、「金系」という品種。特に甘みがあり、球状のものだ。品種によっては、平べったいUFOのようなものもあるらしい。

詰まっていないほうがいい? 選び方と保存方法

「おいしい春キャベツを選ぶときは、外側を覆っている捨ててしまう葉っぱが多いほうがいいです。絶対。僕らもあえてそれを残して出荷するんですけど、そのほうが持ちがよくて新鮮なんです。買って帰ってからも、すぐに外側を剥がず、直前までつけておいたほうがいいですよ」

これはあまり考えたことがなかったポイント。むしろ、外側を剥がしちゃうのはもったいないなあ……と、いつも躊躇していた。キャベツのみずみずしい水分を保ってくれる、ラップのようなありがたい存在だったようだ。

「あと、普通のキャベツって、持ったときに重くて中身が詰まってそうなものを選ぶじゃないですか。育つときに内側からむくむくと育っていくので、重くて硬いほうが中身が詰まっていてお得感はある。普通のキャベツならその基準で選んでもらっていいんですが、春キャベツに関しては柔らかさが良さなので、軽くてふわっとしたもののほうが実はおいしいんですよ」

この時期の春キャベツは、外側の葉っぱが多くついていて、ふわっと軽いものを選ぼう。

農家的! おいしい食べ方は・・・?

「生です」

……即答。健城さんに聞くとだいたい生がいいとおっしゃるので、編集部的にはもう少し、いろんな食べ方を知りたいところ。(でもわかります、そのままが結局一番おいしい)

「春キャベツは特に、柔らかくて甘いのが良さなので、生が一番おいしさがわかりますよ。ほかに僕がハマっているのは、切った春キャベツに、塩昆布とごま油を揉み込んで食べるもの。白米にも、酒のつまみにも合います。あとは、にんにくとオリーブオイルと鷹の爪で、ペペロンチーノ風の炒めものにするのもおいしいですよ」

春キャベツの柔らかさと甘みを生かすためにも、火はサッと通すくらいでよさそう。味付けも、少し薄いかなと感じるくらいで仕上げてみて。

軽く蒸してサンチュ代わりにするのもオツだと、三浦の人に聞いたよ。肉味噌を巻いて食べるなんて最高だなあ〜!

ちなみに、1〜2月頃に出回る「早春キャベツ」というものも存在する。春キャベツ同様、三浦市で国から産地指定を受けているものだ。

三浦に足を運びながら、いろんなキャベツや野菜を食べ比べしてみるのも面白いかもしれない。

Information

会社名:下里ファーム

所在地:神奈川県三浦市宮川町12-18

お問合せ:046-881-4485

メール:info@shimozatofarm.jp

facebook:下里ファーム

古矢 美歌この記事を書いた人古矢 美歌
1991年世代、大阪府出身。カフェ店員、フードコーディネーターを経て、飲食業界専門の人材サービスでキャリアアドバイザーを3年。ウェブサービスのライター兼コミュニティ担当を3年。食のメディアで編集者&フードスタイリストを2年経験。2020年秋に導かれるように三崎に移住し、現在はフリーの編集ライター・ウェブデザイナーとして働く。週末は本と屯で「間借り食堂 かえる」を営業中!

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